動画撮影(その4、動画撮影と飛行コース)

|  撮影TIPS  |
 動画撮影する際に、飛行コースが予測できれば、立ち位置の選択やしっかりとした構えができ、安定した映像を撮影できる可能性が高くなります。では、どうやって予測すればよいのでしょうか? 航空祭会場では、進入のタイミングや方向を場内アナウンスが教えてくれます。航空祭会場の上を一直線に通過する航過飛行の場合は、だいたい同じ方向ですから、最初の飛行コースでその日の方向が予測できます。一方、戦闘機の機動飛行の場合は、同じ部隊でも年毎に飛行内容が変わるので、正直、予想は難しいです。経験を重ねると、離脱した機体の進行方向や遠くから聞こえる排気音から、ある程度は予測できるようになります。時に、会場後方から戦闘機が予告無しに進入してくる場合もあります。観客を驚かせるサプライズ演出とも考えられますから、こればかりはどうしようもありません。
 では、ブルーインパルスのアクロフライトは?答えは簡単。離陸方向は当日の風向きによって変わりますが、以後のアクロ課目の左右からの進入方向は、風向きに関係なく同じです。アクロ課目の順番を覚えられたら、必然的に進入方向が分かります。ファンブレイクは会場左手後方から、チェンジオーバーターンは右手から。デルタロール&ボントンは、会場左斜め前方から---等など。全部覚えるのが大変な方へのアドバイスは、機関砲みたいな大きなレンズを付けた一眼レフを持った人達が向いている方向を見ていると、かなりの確率で進入方向を向いていることでしょう。ちなみに、チェンジオーバーループやワイドトゥデルタループは、最初に会場後方から進入する課目です。早めに構えると暫くの間、会場正面を見ておられる大勢の観客の皆さんと、お見合いになってしまいます。(笑)
<動画撮影(その5 撮影時間)につづく>

<Studio-T>