Title : 4シップインバート
解説 : 1番機の下方奥にF-2が整列されたランプ地区が見えます。主翼の先にはブルーインパルスの格納庫が見えます。晴れた松島基地上空。ランウェイ07は、真北から70°東に傾いた東北東向きの滑走路。その上を行く4シップインバートです。機体の真後ろ上方からの日差しが、午後一番での飛行場訓練(フィールドアクロ)の光景を表しています。背面飛行になり、ジョインナップ(空中集合)が完了した4シップインバートを、3番機後席から撮影した写真です。元々の写真はひっくり返ったパイロットからの光景でした。4機が、背面飛行で、このような密集隊形で飛べることだけで、航空自衛隊の戦闘機パイロットの操縦技術の高さを物語っています。世界に誇れる国産傑作機T-4の美しさと世界に誇れる航空自衛隊の戦闘機パイロットを象徴した作品です。
Title : ファンブレイク-4番機の景色
解説 : この日の飛行場訓練(フィールドアクロ)は4区分でしょうか。敷き詰められた雲と地上の間、高度300フィート(約100m)を駆け抜けるファンブレイクを、4番機後席から収めた作品です。編隊の頭上やや上には、F-2が整列された松島基地のランプ地区が見えてきました。このランプ地区こそ、私達がブルーインパルスのアクロバット飛行を見る松島航空祭のメイン会場です。あの会場から、あなたはこのファンブレイクを見ているのです。4番機は、菱型のダイヤモンド編隊において、2番機(左翼機)寄りに軸線をずらすことによって、地上から綺麗な菱型が見られるように工夫していることがわかります。
Title : レインフォール
解説 : 快晴の松島基地上空での飛行場訓練(フィールドアクロ)において、空から傘型隊形で降ってくるレインフォールの、まさにブレイクした瞬間を収めた作品です。3番機(右翼機)の主翼の先、1番機のスモーク越しに、2番機(左翼機)とその向こうの4番機が見えます。4番機は2番機の倍のバンク角(傾き)を取っており、それによって機首を引き起こしながらの傘型隊形が、均等に花開いていきます。青い空がまぶしいくらいに美しく感じられます。
Title : ローリングコンバットピッチ-3番機から
解説 : 松島基地の南側海上。航空祭では会場の正面左奥から入ってくるローリングコンバットピッチのブレイクシーンです。270°のエルロンロール(横回転)をして、進入方向から左に大きく編隊を解散するローリングコンバットピッチ。2番機が180°ほどロールしているとき、1番機は270°ロールを終えようとしています。4機がロールしながらバランスよく編隊を開くために、まさにこの瞬間、絶妙な機体のコントロールをしているのです。
Title : 4シップインバート-背面飛行の景色
解説 : 4シップインバート、松島基地上空、ランウェイ07の終端が近づき、背面飛行からブレイクしてリカバリーする瞬間です。背面飛行でパイロットが見る光景を収めた貴重な作品です。右下にHome Of The Blue Impulse(ブルーインパルスの格納庫)の青い屋根が見えます。
Title : チェンジオーバーターン進入
解説 : 松島基地上空、ランウェイ07に沿って、縦一列のトレイル隊形でスモークオンで進入するブルーインパルス。チェンジオーバーターンのブレイク直前の写真です。右側、南方向からスモークに当たった光が、午前中の飛行場訓練(フィールドアクロ)であることを物語っています。キャノピー(風防)に映ったT-4の機体が美しい作品です。操縦している前席の頭はHAMMERさんだと思います(笑)
Title : ブルーインパルス5編隊
解説 : 美しい5番機と6番機の2機編隊の向こうに、降下していく3番機と4番機の編隊が見えます。上空はこんなに日差しが強いのに、下は厚い雲が敷き詰められているところから、管制誘導によるIFR(計器飛行方式)で飛行場へアプローチするために、2機ずつ編隊を解いているところのシーンだと思われます。ですが、そんなことはどうでも良くなる、絵画のように美しい作品です。
Title : 富士山とブルーインパルス
解説 : 北側に薄らと雪が掛った富士山の上空をデルタ隊形のブルーインパルスが南へと向かっています。航空祭への展開途中、午前中の柔らかい日差しが編隊と富士山を綺麗な色で映し出します。赤土色の富士山が、この作品を“赤富士とブルー”と呼ばせたくなります。こうした撮影のためのフライトを「フォトミッション」と呼びます。撮影するカメラマンは「カメラシップ(この場合予備機の7番機)」の後席に乗り、操縦している前席のパイロットとインターコム(前席と後席の通話装置)で連携をとりながら、例えばパイロットは機体を傾けたまま真っ直ぐ飛ぶなどして、撮影を行います。ブルーインパルスの場合、わざわざ写真を撮るためだけに富士山までフォトミッションに行っている時間その他の余裕はありません。 航空祭への展開の移動中、こうした編隊の写真を撮るフォトミッションが行われ、そのためのフライトプラン(時刻、経路、高度などを管制に予め申請するもの)が組まれるのです。